製缶加工と溶接加工の違いとは?

2023.08.09


滋賀県で製缶工事や現場溶接を行っております、福川工業の福川です。
先日、お客様より「加工方法の違いがいまいち分からない」というご質問を受けました。
そこで今回は、同じような疑問をお持ちの方に向けて、製缶加工と溶接加工のそれぞれの特徴や違いについて紹介していきたいと思います。

製缶加工とは?



製缶加工は鉄やステンレスなどの金属板に切断や曲げ、溶接などの加工を行い、立体的な「タンク」や「ダクト」、「水槽」などさまざまな形状の製品を作ることのできる加工のことです。
製缶加工には高い溶接技術が必要となるため、量産には向かないという特徴があります。

また、製缶加工と似たものでは板金加工があり、板金加工も鉄やステンレスなどの金属板に切断や曲げ、溶接などの加工を行いますが、加工対象の板厚に違いがあります。
一般的に、板厚7mm以下の場合が板金加工、7mm以上の場合が製缶加工といわれ、製缶加工では板金加工よりも強度の高い製品を加工します。

製缶加工の流れ


・図面展開
・溶断
・穴あけ加工
・曲げ加工
・溶接
・組み立て
・検査

製缶加工は、上記のような流れで行われます。

溶接加工とは?



溶接加工とは、金属を局所的に溶かすことで2つ以上の金属をつなげる加工のことです。

溶接加工は大きく分けて「融接」「圧接」「ろう接」の3種類に分かれます。
それでは、それぞれの違いや特徴について見ていきましょう。

●融接

融接は溶融溶接や溶融法ともよばれ、素材の接合部に熱を加え素材同士をくっつけた後、冷却することで溶接する技術です。
接合部に溶加材を使用する場合もあります。

融接は溶接加工の中でも一般的な溶接方法で、大きな素材でも溶接しやすい点がメリットです。

●圧接

圧接は「加圧溶接」や「圧接法」ともよばれ、融接に続いてポピュラーな溶接方法です。
素材の接合部同士を密着させ、そこに一定の圧力を加えることで溶接する技術です。

●ろう接

ろう接は、溶加材を使用して素材同士をくっつける溶接方法です。
ろう接のメリットは、ほかの溶接方法とは違い素材に熱や圧力を加えないため素材を傷つけることなく溶接できるという点です。

基本的に溶加材の要点は素材よりも低く、融点が450℃以上の溶加材を使用する場合には「ロウ付け」、融点が450℃未満の溶加材を使用する場合には「はんだ付け」といわれます。

製缶工事や現場溶接なら『福川工業』へ



福川工業では、製缶工事や現場溶接を承っております。
確かな技術を持った職人がお客様のご要望を正確に把握し、ご満足いただけるサービスをご提供いたします。

まとめ


いかがでしたでしょうか?
今回は、製缶加工と溶接加工についてご紹介しました。

この記事が、あなたの疑問を解決する手助けとなりましたら幸いです。


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